令和6年建設委員会(2) 2024年3月15日

【富田昭雄委員】
 県営住宅について伺うが、県営住宅で築40年を超えているものはどれくらいあるか。

【公営住宅課担当課長(計画・建替)】
 本年2月末時点の県営住宅管理戸数約5万7,000戸のうち、おおむね築40年となる1984年度までに建設に着手したものは約3万戸で、管理戸数の約53パーセントとなっている。

【富田昭雄委員】
 3万戸は結構な数であり、特に集中して昭和50年ぐらいに建てたものが非常に多い。これから建替えや見直しが進んでくると思うが、一度に進めるのは難しく、計画を立てて進めなければならない。県営住宅の場合は、一旦どこかに移動するため、空いているところが必要となるが、建替えの計画について伺う。

【公営住宅課担当課長(計画・建替)】
 県営住宅は、1970年代半ばの最盛期には、年間4,000戸を超える住宅を供給してきており、限られた財源の中で一斉に多数の建替えを行うことは困難であることから、愛知県営住宅長寿命化計画に沿って、事業量の平準化を図りながら、計画的に進めている。
 現在は、1970年代半ばまでに建設された、エレベーターのない中層住宅の建替えを優先して進めており、併せてエレベーターのある高層住宅について、耐用年限まで安全に使用するため、外壁や屋上防水、給排水設備の更新等を行う長寿命化改善工事を実施することにより、既存ストックを有効活用しつつ、建替えのピークをならすことで、事業量の平準化を図っている。
 愛知県営住宅長寿命化計画の計画期間である2020年度から2029年度までの10年間で、約6,900戸の建替えと、約4,000戸の長寿命化改善を併せて実施することとしており、2020年度から昨年度までの3年間の実績としては、建替え事業では2,171戸の既存住宅の除却と新たに860戸の建設を行っており、進捗率は約31パーセント、長寿命化改善事業については1,056戸で、進捗率は約26パーセントとなっている。
 今後も適切に予算を確保し、既存ストックの活用も進めながら、老朽化した県営住宅の更新にしっかりと努めていく。

【富田昭雄委員】  ぜひ県営住宅については計画的に建替えをやってもらいたい。3万戸は大変なボリュームであり、同じ時期に建てた住宅が多いということで、長寿命化計画で補修はすると思うが、ぜひ計画的に運用してもらいたい。
 分譲マンションについては、大変な状況になると思う。途中で地震が起きるかもしれないし、様々な状況が出てくると思うが、まち全体の話であるので、管理不全に陥らないように、行政も積極的に見守ってもらいたい。

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